月江月 現パロ

月島さんは現パロだとラーメン街道によくいそう、と思って。こちらも即興二次小説(15分)クオリティです。

「またうどんですか」
江渡貝はうんざりしたように言った。
「金欠なんだ、しょうがないだろ」
月島はコートのポケットに触れながら言った。
コートのポケットには月末でいつもより中身の薄い月島の財布が入っている。
「だって、月島さんと出かけるといつもうどんかラーメンです」
江渡貝はきりりとした眉毛を釣り上げてぽすぽすと月島の肩をたたいた。
「君だって素麺が好きだろ。同じ麺類だ」
確かに江渡貝は素麺が好きだ。
しかし、同じ麺類とひとくくりにされてしまうのは、どうも釈然としない。
「素麺は別です。そもそも月島さん好きな食べ物とかないんですか、和菓子とか」
江渡貝は鶴見を思い出しながら言った。
「それは鶴見部長殿の好物だろ、しいて言うならえごねりが好きだ」
「なにそれ……」
「うまいぞ」
「でも、今日はウドンなんですよね。うどん、ラーメン、うどん……月島さんとうどん屋さんにいくの今月で何回目だと思ってるんですか」
江渡貝は指折数えながらきぃきぃと文句を吐き出した。
「さぁ、数えたことないが……5回目かな」
「ち・が・い・ま・すッ」
7回目です、と江渡貝はむくれた顔で言った。
「たまにはオシャレなレストランとか、ワインバーに行きたいんです、僕は!」
じとっとした目で江渡貝は月島をにらみつけた。
しかし、そんな江渡貝に対して、月島は面白いものを見るような眼を向けた。
いつも、着いてくるなだの、クサイだの思春期の娘と父親よろしくな態度をとるくせに、
聞いてみれば意外と可愛らしい場所へ行きたいのだな、と月島は思った。
「ふぅん、普段俺に対する感想は雑種だとか、クサイとかいう割にはロマンティクな……」
思ったことを口に出してみれば、江渡貝はさっと目をそらして手の甲で頬を隠す。
「あ~もう、なんだか恥ずかしくなってきた……。もう、キツネうどん食べますよ」
「結局うどんでいいのか」
「いいんです、おなかすいたから」
「早くいきますよ」
江渡貝は店に向けて月島の背を押した。
次に誘うときには……そう思いながら月島は江渡貝に見えぬように笑った。

おわり

作文リハビリ
ついツンデレにしてしまう

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