原稿進捗 20191105

最近すっかり冬ですね。
毎日寒いです。
読んでいただいたり、拍手ありがとうございます!
以下、鶴江渡のターン。

「確かに、少し君をからかい過ぎてしまったかもしれない」
鶴見は江渡貝の手を温めるように包み込んだ。鶴見は上目遣いに江渡貝の瞳を見つめている。じっと見つめる鶴見の視線に江渡貝は困惑した。
「え、えっと……」
他人から至近距離でじっくり目を見られるのは初めてだった。江渡貝は気恥ずかしなり、思わず鶴見から視線を逸らした。これも鶴見にからかわれているのだろうか。
何も言えなくなってしまった江渡貝の様子に鶴見はくす、と笑った。そして藍色になり始めた空を一瞥し、江渡貝の方へ目を向けた。
「あぁ、そろそろ鐘が鳴る。暗くなる前に帰ろうか」
「え、もうそんな時間……」
「あっという間に時間は過ぎるねぇ」
鶴見は楽しそうに言うと椅子から立ち上がり窓の方を向いた。江渡貝も鶴見と同じ方向へ顔を向ける。
鶴見の言う通り、空の藍色が深くなり始めている。窓の外を眺めながら江渡貝は頷いた。

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