メロン(月島と江渡貝・現パロ)

月島と江渡貝の話(現パロ・気持ち月江)
お題:あいつの成熟 制限時間:15分

自宅に大きな箱が届いた。
大きな箱の差出人をみれば、そこには江渡貝と書いてある。
箱の側面には「夕張メロン」と書かれていた。
なるほど、夕張メロンか、と月島はメロンを持ち上げて、ちょっと神経質な青年を思い浮かべた。
ただ大きな箱を丸ごと送り付けてくるところは江渡貝らしいような気がする。
気をつかいこうして果物を送ってくるわりには手紙もなければラインもメールでも連絡がない。
箱の中に手紙のひとつでもあるのではないかと探ってみたが、大きなメロンが一つはいっているだけであった。
まったく、しょうがないやつだ。
月島は携帯電話を手に取ると、江渡貝の電話番号に電話をかけた。
「もしもし、おれだ」
「だれですか。オレオレ詐欺なら切りますよ」
江渡貝は月島の電話番号を知っているはずである。
もしかしたら、電話番号を登録していない可能性もあるが。
「月島だ」
「あぁ月島さん。まったく、突然電話なんてかけてこないでくださいよ」
江渡貝は冷たい言葉を言い放つが、それはどこか楽し気であった。
お前はメロンを送り付けてきただろうが、と言いたいところをこらえて月島はスマン、と謝った。
「ふふ、別に僕はひまだったんでいいんですけど」
「そうか。それならよかった」
どうせ暇だったろう、今日は休日なのだからと思いながら月島は言葉を続けた。
「メロン、届いた」
「あぁ、そうだ、送らせていただきました」
「ありがとう。早速食べてみるよ」
「それはよかった。でも、まだ緑色じゃないですか」
そうだな、と月島はメロンを眺めた。たしかに青緑色をしている、
「うっすら黄色くなってから食べてくださいよ」
「そうなのか」
「たぶん、2,3日は置いてから」
「わかった」
「メロン、届いたようならよかったです。それじゃ……」
「お、おい、まて江渡貝」
「ん?」
「3日後」
「火曜日ですか?」
「食べにこないか?」
「えぇぇ、わざわざ旭川までいくんですかぁ?」
めんどくさそうに言うが、江渡貝は相変わらず楽しそうな声をしていた。
「いいだろ、たまには」
「いいですよ」
メロン送ってよかった。江渡貝はそういうとくすくす笑った。

おわり。

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