ぴよがいくんSS-1

ぴよがいくんは、えどがいくんの甘えたいとか愛されたいとか寂しいが赤ちゃんぴよちゃんになって生まれたぴよちゃん。たくさん愛されて幸せな毛玉になってほしい。

それは、いつもどおりの昼のことだった。
鶴見のもとにはいつものように書類や軍の報告書。
武器やら薬やら血なまぐさく殺伐としたものであふれていた。
そんな鶴見のもとに、ひとつの小包が届いた。
筒状のそれは黄色い包み紙とオレンジ色のリボンでラッピングされている。
なんだこれ。鶴見は隣にいた月島へ包みを掲げてみせた。
気の利いた部下の用意したプレゼントだと思ったからだ。
しかし、その送り主は月島ではないらしい。
月島は怪訝そうにその贈り物のようなものを見ると目を細めてじろりとにらんだ。
差出人は不明。消印は夕張になっている。
夕張か。と鶴見は数日前に起きた夕張炭鉱の事故を思い出していた。
一方で月島は差出人不明の荷物を危険物だと思ったらしい。
鶴見の荷物をにらむと、こちらによこして下さいと言った。
「開けるのは危険です。破棄しましょう」
「でもなぁ」
しかし、鶴見はすぐに月島にその小包を渡さなかった。
鶴見自身が、その小包を怪しいと思っていなかった、というのもあるが、小包の中で何かががさがさと動いていたからである。
がさがさ動いていたものは、一度動きを止めると、がさり、と大きな音を立てた。
そしてばり、と包み紙が破けて中から何かが飛び出した。
「なんだこりゃ」
そう呟く鶴見の前には腕にすっぽり収まるほどの大きさのひよこのようなものがいた。
ひよこのような生き物には茶色がかった前髪がはえていた。
頬には線のようなものと、矢印のような眉毛。
鶴見はひよこのような生き物をじっと見ながら何かを思い出そうとしていた。
いっぽうでひよこのような生き物は、鶴見をみると、きらきらと瞳を輝かせていた。
「ぴ……」
ひよこはふるふると身を震わせたかと思うと、鶴見に向かい一言言葉を言い放った。
「ぱ……、ぱぱぁ~」
「うーん」
鶴見は頭を抱えながら、目の前のひよこをながめていた。
夕張の江渡貝弥作を思い出させるひよこのような生き物だ。
とりあえず、ぴよがいくんとでも呼ぶか、と思いながら。

続くかもしれない。

かべうちでぼそぼそ書きなぐっているものを文章にしようと思って。

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