百合な鶴江渡 後天的女体化

ある日突然女の子になってしまった鶴江渡の話。 朝目が覚めると、江渡貝の身体は女の子の身体に変わっていた。 前世であれば、おちんちんのない体をしていたが、やはり、普段ついているものがないと違和感を感じる。それに、思いのほか…

江鶴江 永遠に麗しく、菫の花よ4(下書き)

「また誘ってくださいね」 そう連絡したのは10分ほど前のことであった。 返事はまだ来ていないよね。江渡貝は半分緊張しながらスマホの画面をのぞいた。 もう半分は、調子にのってこんな風に先生を振り回して本当は迷惑に思っている…

りんごとゆきだるま

時刻はまだ15時。しかし、粉雪が降り始めたこの場所では、空は雲に覆われており灰色をしている。江渡貝は赤い手袋に白と赤の縞模様のマフラー、ウールのダッフルコートを着て外に出た。買い物に行くような予定があるわけではない。自宅…

1120 いい毛皮の日 鶴江渡

黄土色のウールのコート。首元には固めの毛皮がついている。 僕は鶴見さんの着ていたコートに手を伸ばした。 どんな動物の毛だろうか、触れてみれば硬めのしっかりとした獣毛だった。 まだ獣のにおいは残っているだろうか。鞣し剤の香…

1108 いい歯の日 鶴江渡

「江渡貝くんの歯って白いね」 「そ、そうですか」 何ですか、藪から棒に。と江渡貝は続けた。 鶴見は江渡貝の口元をじっとみてにやにや笑いを浮かべていた。 何かまた、変なことでも考えているのだろう。江渡貝はそっと身構える。 …

1103 いいレザーの日

たぶん鶴江渡。 江渡貝は鶴見から連絡のあった駅の改札横の柱の前でぼんやり人の往来を眺めていた。 「江渡貝くん!」 お待たせ、と現れた鶴見は片手に小さな紙袋を提げてやってきた。 普段は手ぶらなことも多いため珍しい。 「いえ…

1101 いい姿勢の日 鶴江渡

日も傾きかけ、江渡貝の作業場は薄っすら翳り始めていた。 薄暗い部屋の中では細やかな作業は目と神経を使う。 気が付けば猫背になり、人皮に顔を近付けて作業を行っていた。 さすがに猫背で作業をしていると肩が凝ってくる。 はぁぁ…

1105 いい林檎の日 鶴江渡

明治時代にアップルパイがあったかどうかはよく分からない。 江渡貝の家に入ってすぐ、玄関の奥から甘い香りがした。 砂糖の甘い香りに、これはニッキ(シナモン)の香りだろうか。 鶴見は鼻をひくひくさせて江渡貝がいるのであろう場…

1116 いい色の日の鶴江渡

いい色の日の鶴江渡 鶴見は江渡貝に貝殻を一つ差し出した。 「小物入れ、ですか?」 江渡貝はそれを受け取ると、鶴見に尋ねた。 鶴見はその質問を待っていましたとでもいうように、にやりと口角を上げる。 「開けてごらん」 鶴見に…

1127 つるえど

「おはよう」 「おはようございます」 江渡貝と鶴見は顔を見合わせた。まだ起きたばかりの二人は髪型が乱れている。 掛けていた毛布をよけ、身を起こす。 お揃いの寝巻の二人は、外気の寒さに身を震わせた。 寝床から起き上がると、…